【6日目】パチスロ稼働の基本形・テンプレート【7日でわかるパチスロの稼ぎ方講座】

「7日でわかるパチスロの稼ぎ方講座」、今回は6日目。

いよいよラスト2日となって、終わりが見えて来た本講座。

前回はパチスロ稼働に必要な情報を、どのように仕入れるかについて説明した。

過去数回と比べれば、比較的軽い内容だったと思う。

とりあえずは、総合情報サイトを眺めるところから始めてもらいたい。

パチスロ稼働に必要な基礎知識は、前回までで全て伝えたつもりだ。

6日目の今回と7日目の次回では、これまでの知識を実践的な視点でまとめていきたいと思う。

今回はパチスロ稼働の基本形、テンプレートを提示する。

この記事で書かれている事を基本形として、自分自身でアレンジした独自の稼働方法を確立してもらいたい。

高設定狙いの基本形

高設定狙いというものは、経験がモノを言う面が大きい。

ゆえに最初はどうしても、どこをどう攻めれば良いか分からないだろう。

というわけで、まずは素直にホール側が提供してくる情報を頼りにすることをオススメしたい。

つまり、特定日であるとか、SNSでの煽り、いわゆるイベント的なものを活用するという事だ。

ホールがユーザーを集めたいと思っている状況は、ユーザー側としても高設定の存在に期待できる状況である。

最初のうちは、そういった状況に身を投じる事を意識しよう。

もちろん、その場合はライバルの数も多いのだが、最初から穴場を狙うような立ち回りはリスクが高い。

穴場というものは、簡単には見つからないから穴場なのだ。

ホールを見る目が養われていない状態のまま穴場を探そうとすると、穴場と思っているそこは墓場かもしれない。

ホール側がまったく煽っていない、いわゆる特定日やイベント日でもない営業日の事を平日(ひらび)と言う。

こういった日に高設定を掘り起こすのは、高設定狙いの初心者には難易度が高い。

逆に多くの人が集まるような環境であれば、熟練度の差が出にくいとも言える。

まずは、事前に期待できる機種や狙い目がハッキリしており、抽選で良い番号を引くことができれば、高確率で高設定に座れるような状況に身を置く事を意識した方が良い。

狙い目1:開店狙い

開店狙いとは、まさにホールの開店から狙うスタイルである。

基本的には朝の開店という事になるが、場合によっては昼開店や夕方開店といった場合もあるだろう。

そういった状況も含めて、当日の稼働が全くついていない状況から狙いに行く事である。

ホールの選定

ここは基本的な姿勢の項でも説明したように、ホール側からの発信に乗っかる形を意識したい。

末尾〇の日、〇〇〇実戦取材、SNSでの発信など、こういった情報を参考に、期待できそうなホールに目星をつける。

もちろん、理想としては競争率が低く、それでいて高設定をしっかりと使っているホールではある。

しかし、そういったホールを最初から見つけ出すのは、少々難しいだろうと思う。

まずはホールの特定日を把握し、その状況に身を置いてみて、実際の状況をデータを用いて分析する事。

この時にホールデータを閲覧するために、実際にホールへ行って確認するのも良いが、ホール側が用意したアプリによるデータ閲覧だとか、データロボサイトセブンのようなものを活用すれば、より手軽にホールデータを閲覧できる。

狙い台の選定

何となく期待出来そうなホールは決まったが、どの機種のどの台を狙えば良いか分からない・・・これが高設定狙いを始めたばかりの人が感じる率直な感想だろう。

結論から言えば、一部の例外的な状況(実戦取材イベントなどで事前に、〇〇〇は全台設定6というような情報が出回っているなど)を除けば、狙い目に絶対はない。

しかもホールごと、状況ごとに全く異なる狙い方が有効であったりもするため、一般論として論じる事はむずかしい。

あくまでも、ある程度の狙い目を定めて、その台を打ちながら押し引き(続行かヤメ)を判断する事になる。

そこで判断材料とされるのは、一般的にいわれるホールの「クセ」というものだ。

クセとはつまり、このホールはどういった台に高設定を使いやすいか、その傾向のことである。

  • 前日に大きくマイナス収支で終了した台に高設定を使いやすい
  • 前日最も稼働の少なかった台に高設定を使いやすい
  • 設置されている場所が端にある台(角台と呼ぶ)に高設定を使いやすい
  • 末尾〇の台に高設定を使いやすい
  • 特定の機種に高設定をまとめて使いやすい

このような傾向がみられる場合、そういった傾向にそった狙い方をすることで、高設定に辿り着ける可能性が高まる。

こういった傾向が比較的顕著なホールもあれば、全くわからないようにしているホールもある。

ここはホール側の匙加減次第だが、ホール側としてもある程度の傾向を意図的に付ける事で、意図して打ち手に「狙わせている」という側面もあるのだ。

ホール側としては、「高設定を投入している事は分かって欲しい」が、「その台だけがピンポイントで稼働して赤字を垂れ流すような状況は困る」という心境がある。

だからある程度高設定の存在を認識できるような意識はしつつ、あまりにも露骨にそれだけが動く状況は避けたい、そういったホール側の意図を汲んだ上で、その高設定を打つ立ち位置に自分が立つ事を考えるのが高設定狙い稼働というものである。

とにかく、よく観察する事。

「どのホール」の「どの日」に「どの機種」の「どの台」を打つか、こういった狙いを定めてみたら、まずは自分では打たずに、その狙い台が実際にどのようなデータとなったかを確認する。

そうやって自分の狙いに信ぴょう性があると判断出来たら、はじめて実践へ移ってほしい。

そういった意味でも、実際にホールへ行かずともデータを確認できるツールを活用する事をオススメしたい。

狙い目2:履歴狙い

履歴狙いというのは、開店から時間が経過して台の当日データがついている状態からの稼働のことだ。

開店狙いに比べて自分の行動や判断以外の面での不確定要素が高いものの、すでにある程度の履歴がついているからこそのメリットも大きい。

開店狙いに比べてローリスクローリターンな立ち回りと言えるだろう。

開店から時間が経って台データがある程度ついている状況であれば、昼頃であっても夕方であっても、場合によっては閉店まで時間のないタイミングであってもこの定義に含まれる。

ホールの選定

基本的には開店狙いと同様の手法でホールの選定を行う。

特にこの履歴狙いをする上では、ホールへ行く前の段階で台データを閲覧できる事が極めて重要だ。

目星をつけたホールを覗いて、今一つだと感じれば次の店へ・・・とやっていると、時間効率が非常に悪い。

ネットで台データを閲覧する事ができれば、圧倒的に効率の良い立ち回りが可能となる。

ネットで台情報を公開していないホールへ行く場合は仕方ないので、できるだけ履歴狙いの期待値が高いホールを把握しておき、そういったホールを優先的に選択するようにしよう。

履歴狙いの期待値が高いホールというのはどういったホールかといえば、「高設定に見える台が比較的空台となりやすいホール」の事だ。

履歴狙いの競争率が高いホールというのは、仮に高設定が投入されて、その台を前任者がヤメる状況があったとしても、他の誰かがその履歴を見て直ぐに座ってしまう。

ネットで台データを閲覧できるかどうかに関わらず、良い履歴の台が空台になっている頻度が高いホールを把握しておくことは、この立ち回りを実践する上で極めて重要なポイントだ。

狙い台の選定

ネットでデータを確認できるのであれば、ホール選択と同時に台の選択も行った上でホールへ向かう。

一般的にネットで公開されている台データにはタイムラグがあり、数分から数十分は実際の稼働状況から遅れたデータが掲載されている。

ゆえにデータサイトで確認した時点で空台表示になっていた台が、すぐに向かったとしても空台になっている保証はない(空台か否かを表示しているデータサイトもあれば、表示していないものもある)。

期待が持てそうだと思えるホールのデータを見て、当日履歴を見て有望そうな台が多数存在しているのを確認したら、その台番をメモするなりした状態でホールへ向かいたい。

5日目で紹介したデータロボサイトセブンには、気になっている台をお気に入り登録して一覧表示する機能も搭載されており(VIP会員限定)履歴狙いをする上では大いに有用な機能である。

押し引きの基準を設定

開店狙いと履歴狙いに共通して重要なことは、なんといっても押し引きの判断だ。

押し引きとはつまり、今打っている台を続行するか、あるいはヤメるかの判断の事だが、これをどこでつけるかは非常に難しい問題だ。

難しいというよりも、明確な正解と言うものはないため、ある程度のリスクを飲み込んだ上で決断するしかない。

例えば、3000円を使った時点で何の当たりも取れていなかった場合にはヤメるという基準で立ち回った場合、最大の負債は3000円であり、それ以上には負けようがない。しかしそれでは、その台が高設定であっても3000円では何の当たりも取れない事の方が多く、高設定の台をヤメてしまうリスクは極めて高い。

一方で、狙い台と定めた台は開店から閉店まで打ち切ると決めて打った場合、その台が狙い通りに高設定であったとしたら、その高設定台をヤメてしまうリスクは全く無い事になる。しかし当然その台が高設定である保証はない(確定演出の類が出ているケースは別)わけだから、開店から閉店までずっと低設定台を打ち続けてしまうリスクもある。

中身の設定が分からない以上、続行するにしてもヤメるにしても、一定のリスクを負って、このラインまでいったらヤメ、この状況だったら続行という判断をせざるを得ないのだ。

ここで重要なのは、「どうなったらヤメるのかを予め考えておく」事だ。

その場その場で行き当たりばったりな判断をする事は、特に高設定狙い初心者のうちは絶対にやめるべき。

最初はどうしても感情が大きく揺さぶられやすく、後から冷静に判断するとまだ続行した方が良かったと思える状況でヤメてしまっていたり、あるいはヤメておけば良かったと思う状況でアツくなって続行してしまったりといった事が否応なく頻発する。

出来るだけそういった事にならないよう、予め押し引きの基準を設定しておくと良い。

どういった基準で押し引きを設定するかだが、主に以下の3点に注目するべきだろう。

  • 高設定への期待度
  • 投資金額の上限
  • 残り時間との兼ね合い

高設定への期待度

ここは設定判別の領域となるが、高設定にどれぐらい期待できるかを推し量りながら続行かヤメかの判断をしていくことになる。

ここをどう判断するかは当人次第であり、正解と呼べるものは存在しない。

しかし、それだと特に高設定狙い初心者の頃はどう判断して良いのか困るだろう。

そういった意味では、5日目の中で紹介した「パチマガスロマガ」で提供されている設定判別ツールを活用してみるのも良いだろう。

設定判別ツールというものは、他の条件(自分の狙い台精度やホールの高設定投入信頼度など)を無視した状態で、フラットに数値だけを見れば、どの設定である可能性が高いかを数値化してくれるものだ。

率直に言えば、ある程度の熟練度になると使わない事の多いツールではあるのだが、初心者のうちは一つの判断材料として重宝する人も多いのではないかと思う。

ここで重要なのは、設定判別ツールの数値が信頼できるから、その判断に従うのではなく、設定判別ツールの数値を明確なヤメ時の基準として、あえて活用するという事だ。

つまり、設定判別ツールによって高設定の可能性が相当低く見積もられたとしても、実際には高設定である事もあり得るし、その逆も然り、その事を理解した上で客観的なヤメ時の判断材料として活用するという認識が重要だという事である。

基本的にはパチマガスロマガの設定判別ツールをオススメするが、有料であるため少々ハードルが上がってしまうかもしれない。

ハイエナ期待値情報で紹介した「期待値見える化」の設定判別ツールは無料で使えるため、まずはこちらを活用するのも良いだろう。

投資金額の上限

投資金額の上限を設定するべきか否かについては、意見の分かれる点もあるだろう。

高設定狙いの中級者以上となれば、高設定の可能性が高いと判断すれば投資上限という概念はなく打ち続けるべきだとの見解を持っている打ち手も少なくない。

それはそれで一理ある考え方なのだが、本講座では投資上限を設定する事を推奨する。

なぜなら、やはり高設定狙いをこれから身に着けて行こうとする初級者にとっては、投資が膨らんで行く状況というのは、平常心を失わせる最も端的な理由と言えるだろう。

高設定狙いで勝ち続けるスキルが身についてしまえば、一時の大きな負債に一喜一憂しなくても良くなるが、最初は中々そうもいかない。

だとすれば、やはり最初は投資上限を設定した状態で高設定狙いを実践する事が、総合的に考えれば妥当な選択だろう。

とは言え、例えば投資上限が1万円となってしまうと、高設定狙いを実践する上ではあまりにも資金が足りないと言わざるを得ない。

狙う機種にもよるが、最低でも3万円、出来れば5万円ぐらいを投資上限として設定する事をオススメする。

もちろん、ここで言う投資上限というのは、然るべきタイミングで止める事を前提としたものだ。

天井到達間際に投資上限に到達したからヤメ・・・という事は絶対にするべきではない。

あくまでもヤメても問題ないと思える適正なヤメ時を前提として、その上で投資が〇万円以上になったらそれ以上は高設定を期待して打ち続けることはしないという判断を推奨している。

ちなみにここで言う投資上限とは、持っている資金全てという意味ではない。

例えば投資上限を5万円に設定していても、財布の中や直ぐに下ろせる銀行口座などの中にはそれ以上の金額を用意しておくことが大切だ。

それこそ天井間際で投資上限に設定している金額を迎えて、その金額が持ち金の全てという事になると、その天井恩恵をみすみす捨てて行くような事にもなりかねない。

投資上限+数万円、これぐらいの余裕は持った上で高設定狙いを実践してもらいたい。

残り時間との兼ね合い

開店狙いで高設定の台を見事につかめた場合、開店から打ち続ける事ができれば大きなプラス収支を期待できる。

それを求めて開店狙いをしているわけであるから、そこに対して許容できるリスクの大きさも、当然それによるリターンの大きさに比例しているのだ。

これが時間の経過とともに、今後見込める期待値はどんどん少なくなっていく。

仮にアイムジャグラーEXの設定6を8000ゲーム回せたとしたら、得られる期待収支は+1,320枚であるが、回せるゲーム数が4000ゲームとなれば、得られる期待収支も+660枚と半減する。

しかも高設定狙いをしていて、なおかつ高設定であることに自信が持てていない状況という事は、自分が打っている台が設定6であるかどうかも良く分からない状況だという事だ。

そうなれば、残り時間を考慮すれば、仮にこの台が設定6だったとしても得られる期待値は・・・と考えた場合に、自分の打っている台が高設定ではないリスクと、高設定であった場合に打ち続けることで得られるリターンを天秤にかけて、ヤメるという選択をする事は非常に多くある。

これは、履歴狙いの時には打ち始めの段階で考える必要のある問題となる。

履歴狙いとは、開店狙いほど大きなリターンは期待できないが、当日履歴を確認できるというメリットを生かして、ローリスクな稼働を目指すという手法である。

ここでもやはり、履歴を見て高設定に期待して打ち始めようとしている台が実際には低設定である可能性と、期待通りに高設定であった場合に得られるリターンを天秤にかけて、リターンへの期待が上回った場合には稼働を開始するのが履歴狙いというものだ。

このように、開店狙いにしろ履歴狙いにしろ、残り時間という概念は極めて重要な意味を持ってくる。

ハイエナ狙いの基本形

ハイエナ狙いのホール選びは、高設定狙いとは基準からして全く違う。

あくまでもハイエナ稼働向きなホール選定が必要だという事を、まずは念頭におくべきだ。

そして、ハイエナ稼働はとにかく「足で稼ぐ」ものだと言う事を理解する必要もある。

足を使うことを躊躇するようでは、ハイエナ狙いで稼ぐことは難しいだろう。

腰を据えた稼働となる高設定狙いと、軽いフットワークを要求されるハイエナ狙い、同じパチスロで勝つための手法でありながら、両者の性質は相当に違う。

しかし、プラスの期待値を積み上げるという意味では同じ、この「同じだけど違う」のと同時に、「違うけど同じ」であるという事を腑に落とした上で、ハイエナ狙いに向き合ってもらいたい。

情報収集

ハイエナ狙いをする上での準備として、設置されている機種のハイエナ情報を全てチェックしておくのが理想的だ。

大変そうに聞こえるかもしれないが、実際の所は新台導入時に天井ゲーム数やゾーンの存在、リセット恩恵などを把握して、おおよその目星をつけるだけで良いため、それほど苦になる作業ではない。

細かな期待値計算はネット上の情報を参考にすると良いだろう。

複数人が掲載している数値を見比べて判断するのもよし、信頼度の高いと思えるサイトが掲載している数値を参考とするも良し。

このあたりの判断は、経験を積んで行くと「この機種はこれぐらいハマっていれば少なくとも期待値マイナスではないだろう」という程度には分かるようになる。

しかし、最初の頃は基本的にネット上で各々が算出して公表している期待値を参考にするのが良いだろう。

また、設置台数が多い機種ほど台を拾える可能性が高いため、多台数設置機種については優先的に情報を仕入れておきたいところだ。

しかし実際のところ、良く拾える機種は実践してみないとわからない。

多台数設置のメイン機種の場合、その天井性能やハイエナの狙い目が多くの打ち手に把握されている可能性が高く、設置から少しすると誰もかれもが美味しい基準を理解して、そんな空台があろうものなら瞬時に取られるような状況にもなりやすい。

そういった意味では、あえてライバルが狙わない機種の狙い目を把握しておくことが有意にハイエナ稼働を実践する上では重要となる。

特にバラエティーに1台2台といった台の場合、そこまで機種情報をカバーしていない打ち手も多いため、場合によっては自分だけの独壇場となるケースもあるため、バラエティーコーナーの機種についてもハイエナ情報を積極的に収集するよう心掛けたい。

念のために付け加えておくが、ハイエナ情報を全て暗記しておく必要は全くない

大切なのは瞬時にスマホを使うなどして情報を引き出せる事だ。

あとはデータを見た時に、これは怪しい(打てるかもしれない)と思える程度には、漠然とした基準だけは頭に留めて置く事は心掛けたい。

「この機種で、このゲーム数なら打てた気がする」(スマホで検索)・・・「やっぱり打てる」(稼働開始)

これで問題ない。

ホール選び

心構えの項でも触れたが、ハイエナ狙いについては、高設定狙いとはホール選びの基準自体が大きく異なる。

端的に言えば、高設定狙いのホール選びで推奨した、ホールの煽り(特定日、取材イベントなど)に乗るスタイルは全くオススメできない。

むしろ、そういったユーザーが多く集まる環境は避けるべきだ。

なぜなら、高設定狙いを目的に期待値が高いと思われる状況に集まる打ち手というのは、総じてハイエナ情報にも精通している。

高設定狙いについては詳しく、一方でハイエナ情報については全く疎いという打ち手は、昔ならいざ知らず、現状ではほとんど存在しないと言って差し支えないだろう。

そんな打ち手が集っている環境にハイエナ狙いで向かうというのは、時間と労力の無駄以外の何物でもない。

もちろん、自分自身が高設定狙い目的でそういった環境に身を置いている時に、高設定狙いが失敗した時のリカバリーとして、その店でハイエナ稼働が出来る台を探すと言うのは全く問題ない。

そうではなく、わざわざハイエナ目的でそういったホールに足を運ぶという事は、全くもってありえない選択だと思った方が良い。

当然なにかしら特殊な事情があれば話は別だ、たとえば自分以外に狙っている打ち手がいないようなハイエナ狙いのポイントを把握しているなど、歴戦の猛者が集う環境でも、他の打ち手を出し抜ける何かしらのアテがあるなら良い。

しかし、そんなケースは万に一つぐらいのものだろう。

基本的にはあくまでも、ライバルが少なく、打てる空台を見つけやすいホールを狙うべきだ。

ほどほどの稼働があり、なおかつハイエナ狙いが可能な台が空台となる事が多い、そういった傾向が強いホールを見つけて、そこに狙いを定めるのが正攻法のハイエナ狙いと言える。

とはいえ、どのホールがそういった特徴を備えているかは実践してみないと分からないため、とにかくいろんなホールに足を運んでみて欲しい。

単に足を運ぶだけではなく、どの時間に行くとこのホールは拾いやすいなど、常に思考を巡らせつつホールを巡り歩いてもらいたい。

ライバル把握

高設定狙いにおいてもライバルの存在は重要だが、ハイエナの場合は輪を掛けて重要度が増す。

ハイエナ稼働において、より高いレベルの稼働をしている打ち手はいるものの、情報が知れ渡っているようなメジャーな機種のメジャーな狙い目については、その情報さえ知っていればほぼ差は付かない。

ゆえにある程度のレベルに達している打ち手であれば、完全に早い者勝ちとなってしまうのがハイエナ狙いの稼働というものだ。

分かりやすい例を挙げれば、アナタが今からホールへ入店してハイエナできる台を探そうとしている時、入れ違いでその地域でハイエナ狙いをしているライバルがホールから出て来たとする。

そしてライバルは、アナタと同程度にはハイエナ狙いの知識があるライバルだったとする。

正直に言えば、その時点でそのホール内の台に対するハイエナ的視点での期待値は、極めて低いと言わざるを得ない。

少なくとも、メジャーな狙い目、期待収支の高い狙い目の打てる空台については、全く期待できないと思った方が良いだろう。

もしアナタがそのホールに向かう時刻を固定していた場合、その数分前に必ずライバルが入店して、打てる台が無い状態である事を確認済みの状況にアナタが入店して、その「出がらし」のようなホールをぐるりと一周して、ハイエナ稼働が可能な台が全くない事を確認して退店していたとしたら、アナタがハイエナ狙いで稼ぐ事は極めて困難である事は分かってもらえるだろう。

ハイエナ稼働において、ライバルの動向を把握することは極めて重要であり、そのライバルが見て回った直後に自分が見て回るような状況とならないようにすることが、ハイエナ稼働を行う上で何よりも重要なテクニックと言える。

狙い方の整理

機種のハイエナ情報を仕入れ、ハイエナ狙いをしやすいホールを把握して、ライバルの動向を見定めれば、自分なりのハイエナ稼働の基本形ができあがる。

そうしたら、そこからさらに効率よく、高い期待値を積み上げるにはどうすれば良いかを考えながら、基本形から発展させていく事が大切だ。

高い期待値を狙うといっても、大きい期待値を2,3回狙うのか、細かな期待値を積み重ねるのか、それによって立ち回りのスタンスは大きく異なるため、どのような立ち回りが自分自身にとって、自分の稼働地域、稼働時間帯では最適解と言えるのかという点について、考えながら実践し、実践の後にまた考える・・・これを繰り返して、より良いハイエナ稼働を形作ってもらいたい。

稼働時の注意点

高設定狙いとハイエナ狙いについて、基本を形作る考え方を詳しく解説して来たが、最後に高設定狙いとハイエナ狙いに共通して言える注意点をあげておく。

  • 競争率が高すぎる場合には、他の地域での稼働を模索する
  • ライバルとの関係性を意識する
  • ホール側とは良好な関係を維持する

競争率が高すぎる場合

高設定狙いにしろハイエナ狙いにしろ、あまりにも競争率が高い環境であると判断したら、他の地域での稼働を早めに決断した方が良い

いわゆるレッドオーシャンで戦うとなれば、最後にモノを言うのは組織力だろう。

つまり、徒党を組んで動ける打ち手、いわゆる「軍団」が優位にならざるを得ない。

もしアナタがそういった立場でパチスロ稼働を実践しようとしているなら、あるいはレッドオーシャンで消耗戦を戦うのもアリかも知れないが、恐らくはそうではないだろう。

であるなら、できるだけ苛烈な競争率の状況からは身を引くべきだろう。

ほんの少し地域をずらすだけで、状況は劇的に変わる事も少なくない。

とにかく、一つの地域に固執しない事が大切だ。

ライバルとの関係性

高設定狙いにしろハイエナ狙いにしろ、ライバルの存在は極めて重要なファクターとなる。

特にハイエナ狙いについては、ライバル同士はパイを奪い合う相手という以外の何物にもなり得ないため、利害が真正面から衝突する相手である点は意識せざるを得ない。

高設定狙いについては場合によっては協力関係を気付ける可能性もあるが、それを望むか否かはアナタ次第だろう。

ともあれ、ライバルに対しても敬意を持って接する事が大切だ。

ホール内での人間関係がこじれる事は、百害あって一利なしである事は肝に銘じておいてもらいたい。

ホールとの関係性

ライバル以上に気を使う必要があるのは、ホール側との関係だ。

ホールで稼働して利益を上げようとしている以上、我々はホール側からすると本質的には少々困った相手である。

しかし、ホール側の人間としては、必ずしもそういった認識が強いわけではない。

高設定狙いをするにしても、ハイエナ狙いをするにしても、ホール側からの心象を害するような振る舞いは、最終的には自分自身に跳ね返って来ることは留意しておくべきだろう。

特に高設定狙いなら多人数でのノリ打ち、ハイエナ狙いは全般的にそうだが、あまりにもホール側の心象を害するような振る舞いをすると、最悪の場合はホールへの出入り禁止というような措置をとられかねない。

あくまでもホール側とは良好な関係を築き、維持する意識は忘れるべきではない。

6日目のまとめ

  • 高設定狙いの基本形は、期待値の高い状況に身を置き、データから狙い台を選定する
  • ハイエナ狙いの基本形は、ハイエナ情報を頭に入れ、高期待値の台を拾える環境を把握する
  • どちらの狙い方も、競争率やライバルとの関係、ホールとの関係を意識した稼働を心掛ける

6日目は高設定狙いとハイエナ狙いの基本形・テンプレートとなるような考え方について詳しく解説した。

過去5日間の内容と、6日目の内容を組み合わせれば、実際にホールで「稼げる稼働」を体現できるレベルまで、すでに達していると思われる。

今回の内容をじっくり読んだうえで、再び過去の記事を振り返ってもらえれば、恐らくはホールで実践した場合にも、確実に成果を上げる事ができるのだろうと思う。

以上、6日目終了。