「7日でわかるパチスロの稼ぎ方講座」、本日は4日目。
前回は非常に濃密な内容を扱った事もあって、かなり読み応えがあったと思う。
前回の内容はパチスロで稼ぎ続けていくために、まずはじっくりと腑に落とすべき内容だった。
もしまだ理解しきれていなかったとしたら、何回でも読み直してもらいたい。
今回扱う内容は、前回の内容を理解していれば比較的すんなり理解できる内容だと思う。
実のところ今回説明するパチスロ稼働方法は、初級者にとっては前回の高設定狙いよりも実用性の高い内容となっている。
4日目である今回は、ある意味では高設定狙いよりもオススメな「ハイエナ狙い」について解説していこうと思う。
「ハイエナ狙い」とは?
ハイエナと言えば、サバンナに生息する動物を連想すると思うが、語源はまさにその動物。
「ハイエナ」という動物に対する印象としては、他の動物が狩りをして、獲物を捕食した食べ残しを漁っているようなイメージがあった。
どうやら実際にはそうではなく、ハイエナ自身が狩りをする事が多いようで、最近ではイメージも少々変わってきているかも知れない。
とは言えハイエナという言葉は、残飯漁りというか、漁夫の利を狙っているような、そういう意味合いで使われるのが常だろう。
パチスロにおけるハイエナ狙いというのは、まさにそういったイメージからくる命名である。
では実際にどういった稼働方法かと言えば、一言で表現すれば「特定の状態であれば設定不問でプラスの期待値を得られる状況だけをピンポイントで狙う稼働方法」の事である。
この表現だけだとピンと来ないかもしれない。
もう少し噛み砕いて表現するなら、「低設定でもプラス期待値の状態で空台になっている台を探して打つ」稼働方法である。
このプラス期待値状態の空台というのは、一般的には前に打っていた人が(台の詳細が分かっている人間から見れば)もったいない状態でヤメていった事で生まれている。
そういった台をピンポイントで狙うという事が、いわゆるハイエナ的な行動だという事で、こういった稼働スタイルの事をハイエナと呼ぶようになったのだ。
パチスロには、以下のような機能が搭載されている機種がある。
- 天井機能
- 高確率ゾーン
- リセット恩恵
より細分化した見方もできるが、あまり複雑になっても理解が難しくなるため、とりあえず大きく分けてこの三つと思って問題ない。
こういった機能が搭載されている台を、この機能による恩恵が受けられる状態を狙って打つのがハイエナ稼働である。
それぞれの機能について簡単に説明しよう。
天井機能
一般的にボーナス後やART後からカウントして、決まったゲーム数ハマると、ボーナスやARTなどに当選するという機能を、天井機能と呼ぶ。
通は「天井」とだけ言うが、この機能があることによって、大ハマリを食らっている台はむしろ美味しい状態の台という事になる。
この機能があることによって、大ハマリした台が誰にも打たれることなく閉店まで放置されるという事が少なくなり、パチスロ稼働を大きく底上げする事に成功したという意味では、非常に画期的な機能と言える。
極端な話、天井到達ゲーム数まであと1ゲームという状態で空台となっている台があったとしたら、たった1ゲーム消化するだけでボーナスやARTを獲得できるわけだから、それがどれぐらい美味しいかはスロッターなら自ずと理解できるだろう。
天井1ゲーム手前ならもちろん美味しい、2ゲーム手前でも当然、10ゲーム手前でも当たり前だろう。
じゃあ100ゲーム手前ならどうだろうか。
200ゲーム手前なら?300、400、500ゲームなら?
この問いに対する答えは、「機種によって違う」ということになる。
天井機能が発動するゲーム数も機種によってことなり、天井到達時の恩恵も機種によって異なるため、天井まで何ゲームから美味しいのかは、まさにケースバイケースなのだ。
このような、どの機種を天井まで何ゲームの地点から打てば美味しいのか、より具体的に「この機種を天井まで〇〇〇ゲームから打てば期待収支がプラス〇〇〇〇円」という情報を公開しているサイトが、ネット上にはたくさんある。
これは、その台の性能を把握した上で計算することで算出できるために、その計算結果を公開しているものだ。
自分で計算する事ができなくても、そういったサイトを参考に立ち回る事も可能となる。
と言うより、多くのハイエナ稼働をしているスロッターは、ネット上で公開されている情報をもとに立ち回っているのが一般的だと言える。
当講座を終えて実践に移るときにも、ネット上に公開されている期待値情報を参考に立ち回るのが良いだろう。
どのようなサイトの情報を参考とするべきかは、5日目の講座で扱う予定である。
高確率ゾーン
一般的には「ゾーン」とだけ言われる。
これは天井機能のような特定のゲーム数まで到達した場合に必ず何かしらの恩恵を受ける事が出来るというものではなく、特定のゲーム数区間でボーナスやARTなどの当選率が優遇されているというものだ。
例えば、200~300ゲームの間にボーナスが当選しやすい仕様の台があったとしたら、その区間だけをピンポイントで狙い続けていれば、非常に美味しい思いが出来る事は想像に難くないだろう。
天井狙いに比べて、ゾーン狙いは時間効率は良いものの、1回あたりの期待収支は低くなりやすく、またヤメ時を間違うと期待値マイナスの稼働となってしまい、ミイラ取りがミイラになりかねないリスクもある。
例えば、上で例示した200~300ゲームの間にボーナスが当選しやすいゾーンのある機種には、実は300~400ゲームの方がボーナス当選しやすい状態の事もある・・・といったように、天井狙いに比べると思わぬ落とし穴が潜んでいるケースも少なくないのがゾーン狙いの難しいところだ。
しかし、設定不問で期待収支がプラスとなる貴重な状態だけに、できるだけ正確な機種情報を把握したうえで、積極的に狙いたいのは間違いない。
どの機種のどのゾーンが美味しいのかという点についても、ネット上やパチスロ雑誌などで公開されているため、そのようなサイトや雑誌などから情報を仕入れる事が必要となる。
また実践データを分析することで、ボーナスやARTの当選が集中しているゲーム数区間があれば、そこはゾーンである可能性が高まるため、データ分析によってゾーンを特定する事も可能だ。
この時に非常に有用なのがデータロボサイトセブンというホールデータ情報サービスであるが、これについては5日目に紹介したいと思う。
リセット恩恵
パチスロの設定を変更することを「リセット」と呼ぶ。
これは別の設定に変更する事とともに、同じ設定に変更することもリセットと呼ぶ。
設定1から設定6に変更することも、設定1から設定1に変更する事も同様にリセットと呼ぶ点は覚えておこう。
このリセットという行動によって、台の状態に何かしらの恩恵が付与される機種がある。
これをリセット恩恵と呼び、朝一の狙い目としてパチスロにおいては定番機能の一つとして定着している。
天井機能の存在によって、大ハマリ台が終日放置され続ける事を防いでいるように、リセット恩恵というものがある事によって、朝一から稼働する動機を生み出して稼働の促進をしているという面がある。
裏を返せば、朝一からの稼働促進という意味合いがあるからこそ、リセット恩恵というものを付ける意味があるとも言えるだろう。
でなければ、リセットごとにユーザー側に恩恵のあるシステムは、利益を出したいホール側からすると鬱陶しいことこの上ないだけである。
そういったホール側にとっては負債に繋がる要素であっても、朝一からの稼働要因を提供できるなら、それはある意味では広報費のようなものだと思えば歓迎できなくもないという事になる。
とは言え、リセットをしただけで台に恩恵が生まれてしまう状況を良しとしないホールも、実際には少なくない。
そういったホールの場合、リセットしたかどうかが分からないように工夫していたり、意図的にリセット恩恵を潰していたりするケースもある。
リセット恩恵を潰すとは、例えばリセット後はART当選の高確率ゾーンに移行するような機種があった場合、その恩恵区間を開店前に店員が回し切って、恩恵のない状態になってから開店するようなことだ。
これは一般的に開店前の朝ではなく、閉店後にリセットを行った後に行われる事が多いのだが、とにかくリセット恩恵を狙いにくる客に渡したくないというホールでは、比較的よく行われている事でもある。
徹底しているホールについては、これがまさにルーチン化しており、店長がリセットをした後に店長自身が回したり、あるいは店員に回させたりしている。
少々厄介なのは、ランダムに恩恵を潰したり潰さなかったりするホールだが、そういったホールは比較的少ない。
ランダムに恩恵を潰しているホールを恩恵を潰していないと認識してリセット狙いをしていると痛い目にあう(リセット恩恵を期待して打っていたら実は恩恵のない状態を狙っていたなど)事もあるため、どうせ潰すなら常に潰しておいてほしいとも思うが、そこは打ち手とホールの駆け引きだから仕方ない。
こういったリセット恩恵を潰す行為を行っているホールが悪いホールかと言えば、一概にそうとも言えない。
あくまでも朝一のリセット狙いというものに期待値を差し出したくない、そこだけを食われる事を良しとしないという意思表示に過ぎないため、他の面で期待できないホールかどうかは分からない。
とは言え、とりあえずリセット狙いには適さないホールである事は間違いない。
ハイエナ狙い可能な機種の例
どの機種がハイエナ可能で、どの機種が不可能なのかについて最初は良く分からないかもしれない。
ここでいくつか例示しつつ、基本的な考え方を解説しよう。
ハイエナ狙いできない機種
まずはハイエナ狙いができない機種について。
代表的な機種はジャグラーシリーズだ。
現在ホールに設置されているジャグラーシリーズでハイエナが可能な機種はなく、恐らくは今後も登場しないだろう。
ジャグラーシリーズ以外にも、ハナハナシリーズなどもハイエナできない機種の筆頭だ。
他にも色々とあるにはあるが、一番確実なのは機種情報を調べて「天井非搭載」というような表記があれば、基本的にはハイエナはできないと思って差し支えないだろう。
一般的に天井非搭載の機種でゾーン狙いやリセット狙いを出来るという事は皆無に等しい。
全く例外がないとは言わないが、基本的には天井狙いが出来ない時点でハイエナはできない機種と思って差し支えないだろう。
ハイエナ狙いできる機種
現在ホールに設置されている機種のうち、ジャグラーシリーズやハナハナシリーズを除いた大部分の機種は、何かしらのハイエナ可能要素を搭載しているため、ほとんどの機種はハイエナ可能機種と言える。
最も一般的なのは天井機能であり、これは非常に多くの機種に搭載されている。
ジャグラーシリーズやハナハナシリーズのような、ノーマルタイプと呼ばれる機種については天井非搭載機も多いが、それ以外のART機やAT機と呼ばれるものについては、極少数の例外を除けば、ほぼ全ての機種に天井機能が搭載されている。
一方で、高確率ゾーンやリセット恩恵については、それなりに多くの機種が搭載してはいるものの、天井機能ほど当たり前のものではない。
ハイエナの主戦場は、あくまでも天井狙いと思っておいて問題ないだろう。
ハイエナ狙いのメリットとデメリット
ハイエナ稼働のメリットとデメリットについて簡潔にまとめてみよう。
メリット
ハイエナ稼働のメリットとしては、以下のような点をあげられる。
- 設定不問で打てる
- ヤメ時がハッキリしている
- 比較的ローリスクである
設定不問で打てる
ハイエナ稼働最大の強みは、何と言っても設定不問で打てる事だ。
3日目の講座で解説した高設定狙いでは、あくまでも高設定の台ありき、期待収支がプラスになる設定の台を打てない事には稼ぎ続ける事ができない稼働手法だった。
それに比べてハイエナ稼働の場合は、仮に設定1の台しかホール内に存在しない状況であったとしても、プラスの期待収支をあげる事ができる状況での稼働となるため、打ち始めの条件さえ整えば、確実にプラス期待値を積み上げる事ができる。
ヤメ時がハッキリしている
ハイエナ稼働の場合、基本的には打つ台が低設定であることを前提としている。
つまり、期待値がプラスとなる特定の状況が終了すれば、そこからは1ゲームたりとも回さないのが得策となる。
ゆえにハイエナ稼働の場合はヤメ時が極めて明確であるため、高設定狙いの稼働時にあるような、打ち続けるべきかヤメるべきかといった「押し引き」というものを考えなくても良い。
非常にシステマティックに稼働できるため、精神的なストレスも高設定狙いに比べると少ないとも言える。
比較的ローリスクである
2日目の講座で説明したように、パチスロ稼働で稼ぐという事自体がそもそもローリスクではあるのだが、その中でもハイエナ稼働は特にローリスクと言える。
高設定狙いの場合、いくら高設定を狙って打ったとしても、そもそも高設定を打つ事ができていないと当然勝てない。
ハイエナ稼働の場合なら、設定不問で一定の条件を満たした台を打つだけで、プラスの期待収支を積み上げる事が可能であるため、非常に易しい。
中には投資金額が膨らむリスクのある狙い目もあるが、多くの場合でそれほど多くの金額を使わず、それなりのリターンを期待できるような稼働が可能となる。
もちろん、高設定狙いをして高い機械割の台を長時間稼働出来た方が間違いなく儲かるのは確かだが、そこにはリターンに見合ったリスクも存在する。
それに比べるとハイエナ稼働の場合は、ローリスクさとリターンのバランスが良い事から、高設定狙いに比べて非常に取っつきやすい稼働手法なのだ。
デメリット
ハイエナ稼働のデメリットとしては、以下のような点があげられる。
- 長時間稼働ができない
- 常にめぐり合わせ次第
- 一店舗で完結できない可能性が高い
- 期待値情報は非公式的なものが多い
長時間稼働できない
高設定狙いの場合、高設定さえ打つ事が出来れば、あとは時間の許す限り稼働し続ける事ができる。
しかしハイエナ稼働の場合だと、一定の状況下でしか稼働できないため、美味しい部分を取りきれば、そこで止めなければならない。
すぐに次に打てる台が見つかれば良いが、そうでなければ結果として効率の悪い稼働となってしまう事も少なくない。
稼働と稼働の間をどう埋めるか、それがハイエナ稼働で効率よく稼げるかどうかの要点と言える。
常にめぐり合わせ次第
高設定狙いの場合、自ら狙いを定めて高設定を狙いに行くのだが、ハイエナ狙いの場合だと、否応なく運否天賦、つまりは打てる美味しい空台が無い事には、稼働のしようがない。
場合によっては稼働できる台が複数空台となっているような場合もあり、自分が望むようには都合よく空台が空いてくれないのは当然と言えば当然だが、こういった行き当たりばったりなところがハイエナ稼働の悩ましい点ではある。
稼働自体はローリスクで安定した成果を期待しやすい反面、めぐりあわせ次第で成果に大きな差が生まれる点がハイエナ稼働の面白さでもあり、難しさでもある。
一店舗で完結できない可能性が高い
ハイエナ稼働の性質上、稼働できる台が一店舗ないに常に存在し、しかも稼働の隙間なく確保できる事は極めて稀である。
一般的にハイエナ稼働をしている人は、複数店舗を巡回し、ある程度の時間は店舗に滞在しつつ、常に次のホール、次のホールと移動している事が多い。
こういった足を使う稼働が億劫な人にとっては、ハイエナ稼働は全く向いていないと言わざるを得ないだろう。
期待値情報は非公式的なものが多い
5日目に詳しく説明するが、ハイエナ稼働の指針となる期待値情報については、基本的にネット上で独自に公開しているものを参考とすることになる。
自分で計算出来れば良いのだが、それは多くの人にとってハードルの高い要求だろう。
幸い、ネット上で天井狙い、ゾーン狙い、リセット狙いの期待値を計算して公開しているサイトは少なからずあるため、そういった情報を参考とするのが良い。
ここで重要な視点として、おおよその見当を自分でつける事ができるようになると、その情報の真偽についてもある程度は判断できるようになる。
付け加えるなら、例えばサイトの表記で「500ゲームから+2,000円」となっていたものが、実際には+1,500円だっとしても、それ自体は大した問題ではない。
常に意識するべき事は、少なくともマイナス期待値の稼働をしない事である。
プラス期待値稼働ができている分には、多少の誤差を細かく気にする必要はない。
言い換えれば、ある程度の誤差が生じても問題ないラインのプラス期待値稼働を意識するべきとも言える。
高設定狙いとハイエナ狙いの「相違点」と「共通点」
高設定狙いとハイエナ狙いの相違点と共通点について、簡単にまとめてみよう。
相違点
高設定狙いとハイエナ狙いの相違点としては、主に以下のような点があげられる。
- マイナス期待値稼働の有無
- 時間的制約
マイナス期待値稼働の有無
ハイエナ狙いが高設定狙いに対して圧倒的に優れている点としては、理論上ではマイナス期待値稼働が存在しないという事だろう。
ハイエナ狙いは設定不問で特定条件下での稼働であればプラスの期待値を積み上げる事ができるという稼働手法であるから、打ち始めた時点で期待収支的にはプラスの稼働となる事が確定する。
もちろん実際の収支はその時々でプラス収支で終わる事もあればマイナス収支となってしまう事もあるのだが、期待値的にはプラスの稼働である点は(狙った条件が正しければ)間違いない。
時間的制約
高設定狙いについては、自分の打っている台が高設定であると判断した場合には、基本的には可能な限り長く打つ事が大前提となる。
それはより多くのプラス収支を得る上では大きなメリットだが、一方で時間的制約がその時点で生じてしまうという事も言える。
その点、ハイエナ狙いについては、一定の条件で打ち始めたものを一定の条件でヤメるというシステマティックな稼働となるため、高設定に座ったら閉店ギリギリまで稼働しなければ・・・というような状況にはならないため、ある意味で言えば気楽に打てるとも言える。
裏を返せば稼働時間に制限があるということは得られる期待収支にも制限があるわけであり、それはマイナス面でもある。
しかし、必ずしも閉店まで打ち続けられる人ばかりでもなく、後ろに用事があるなど、様々な条件下での稼働を想定すると、一定の時間で稼働を完結できるハイエナ狙いには、時間的制約という点でもメリットがある。
共通点
相違点だけではなく、以下のような共通点も高設定狙いとハイエナ狙いには存在している。
- プラス期待値稼働が目的
- ライバルの存在
プラス期待値稼働が目的
高設定狙いとハイエナ狙いは、狙い方のスタンスは異なるものの、本質的な所としては「期待値プラスの稼働をする」という点でどちらも共通した目的をもっている。
結局のところ、パチスロでの勝ち方というのはこの点に集約されるわけであり、それは高設定狙いだろうがハイエナ狙いだろうが、なんら変わるところはない。
ライバルの存在
また、高設定狙いにしてもハイエナ狙いにしても、よほどの好条件でもなければ、多かれ少なかれ同様の狙い方をしているライバルはいるものだ。
まず自分自身の心持ちとしては、お互いに勝利を目指して稼働している同志と認識して、相手に対する敬意をもって振舞う事を意識するべきである。
一方で、中にはこちらに対して好戦的なライバルも残念ながらいるものだ。
そういった場合には、そちらから何かしらのアプローチがないかぎりは、こちらとしては相手の敵意を感じても、それを真正面から跳ね返すような振る舞いは慎み、あくまでも自分は自分というスタンスを貫くことをオススメする。
しかし、もし相手から何かしらの妨害を受けるような事があった場合は、迷わずホール側へ報告すると良い。
ホール側としても、そういった攻撃的な客については適切な対処をする事が望ましいと考えている事が多いため、ある種の厳正な対応をする切欠を提供するという意味でも、決して嫌がられるものではないと思われる。
くれぐれも、私的な妨害を私的な報復で応戦しないように、それだけは注意してもらいたい。
ハイエナを実践する上での注意点
ハイエナを実践する上で端的に注意したい点をいくつかあげておこう。
最悪の展開にも耐えられる軍資金を用意する
天井狙いで顕著な事だが、ローリスクなハイエナ稼働と言えども、投資が数万円かかるケースもそれなりに存在する。
たとえば打ち始めてから天井に到達した場合には投資が2万円程度はかかってしまうというような天井狙いの場合は、最低でもそこまで回し切る事のできる資金を用意した上でハイエナ狙いを実行する事が必須である。
ハイエナ狙いで最悪の状況とは、自分が想定している美味しい部分、天井狙いなら天井恩恵というものを手にする前に資金が尽きて席を立つような場合だ。
これだけは絶対に避けなければならないから、打ち始める前に必ず最悪の展開でもしっかりと回し切る事ができるだけの資金がある事だけは確認しよう。
残り時間を考慮した狙い方をする
典型的なのは閉店時間だが、それ以外にも後ろに予定が入っているような状況も含めて、残り時間を考慮した狙い方をする必要がある。
出来ることならどんなに時間がかかったとしてもARTなどを取りこぼすことのない時間設定で打ち始めるのが望ましいが、それに関しては得られる期待値との相談にもなる。
このへんの話は後日、この講座の最終段階でしたいと思うが、大雑把に言えば残り稼働時間が3時間を切っているような状況でのハイエナ稼働には気を付けた方が良い。
露骨なハイエナは印象が悪い
あえて最後にこの話題を持ってきたが、ハイエナ狙いというものはパチスロ稼働の中でも比較的嫌がられやすい狙い方である事は、ハイエナ狙いをする人間としては肝に銘じておく必要がある。
もちろん、例えば他人が打っている台を奪って打つような場合でなければ、空台に座って打ち始める以上、それは正当な権利と言える。
しかし、ここで抑えておく必要があるのは、パチスロを打っている人間の大半は中長期的視点で見れば収支的にはマイナスであるという事。
そういった中でプラスを維持しているだけでも、やや風当たりが強いのだが、その中でもハイエナ狙いについては、輪をかけて風当たりが強い側面がある事は否定しがたい。
繰り返しになるが、別段不当な事をしているわけではないため、それほど神経質になる必要はないのだが、高設定狙いと比べても、ハイエナ狙いはプラス収支へのこだわりが客観的に強く見て取れるため、ある種のがめつさというか、意地汚さのようなものを感じてしまう人がそれなりにいるという事は、心に留めておいてもらいたい。
つまりはどうしたらよいのかといえば、多少の遠慮というものは心得ておいた方が良いという事だ。
自らの正当性を主張するばかりでは、感情的な意見とは水と油である。
また場合によっては、ホール側から注意をされる場合もあり、度を超すとホールへの出入り禁止といったような措置をとられる事も稀にではあるが無い事ではない。
もっとも、これは高設定狙いについても言えることではあるのだが、大前提として認識しておくべきことは、ホールにいる客は人間であり、ホール側も人間であるから、敵を作れば何らかの障害が発生しやすいのは世の常であるという事だ。
ハイエナ狙いをする上で最も重要なスキルは、いかに敵を作らず稼働できるかだとも言える。
4日目のまとめ
- ハイエナ狙いとは「期待値プラスの状態だけを狙い撃つ稼働方法」
- ハイエナ狙いの対象として、「天井機能」「高確率ゾーン」「リセット恩恵」がある
- ハイエナ狙いにもメリットとデメリットがある
- 高設定狙いとハイエナ狙いには相違点もあれば共通点もある
- ハイエナ狙いをする上での注意点を抑えた上で稼働するべき
4日目の今回は、高設定狙いと双璧をなすパチスロ稼働手法であるハイエナ狙いについて説明した。
ハイエナ狙いは実績を上げるハードルが高設定狙いよりも低く、とっつきやすい点が大きなメリットだ。
一方で、高設定狙い以上にライバル、あるいは店側とのトラブルが生じやすいという点も考慮に入れた上で稼働する必要がある点も最後に触れた。
高設定狙いとハイエナ狙いは、どちらか一方だけを行うよりも、両方の手法を実践するなかで、状況次第でどちらに比重を置くかを使い分ける事ができるのが理想的である。
ハイエナ狙いに理があると思えばハイエナ比重を高めれば良いし、高設定狙いの方が優位だと感じればそうすれば良い。
3日目の高設定狙いと共に4日目のハイエナ狙いについても理解を深めるべく繰り返し読んでもらいたい。
以上、4日目終了。